のれんのインク「顔料」の特徴

暖簾を楽しむたのめの知識

のれんのインクとして使われる色材の一つが顔料です。
もちろん一言で顔料と言っても、実際には二つの種類に分けることができると言われています。

染めの種類

のれんを染める

その一つは、天然の鉱石や金属が化学反応を起こすことによって得られる
酸化物からできている無機顔料と呼ばれるものです。

もう一つは、石油などから合成された有機顔料です。

さらに、同じ無機顔料と呼ばれる色材の中にも、二つの種類があることで知られています。

例えば、一つの種類に、文字通り天然の鉱物や土から得られる顔料がありますが、
孔雀石や黄土、また群青など日本画の岩絵具としても使われているのが代表的なものとなっています。

もう一種類は合成のもので、鉄や銅、鉛などを化学反応させることによって得られた
結合物や酸化物から作られた顔料と言えます。

有名なチタン白やコバルト青、さらには黄鉛などが代表的なものと言えるでしょう。
のれんの印刷のためのインクとして使われる顔料の最も大きな特徴と言えば、
水や油に溶けず、定着剤を加えて表面に塗ることによって色がつくというものです。

そうした特性ゆえににじみが少ないという特徴があり、まさにのれんの印刷に
使用するインクとして最適であると言われているのです。

のれんのインク「染料」の特徴

一般的なのれんの印刷のために、インクとして広く使われている色材の中には
顔料の他に染料と呼ばれるものもあります。

この染料も上述した顔料と同じように、色を帯びた粉末のことですが、染料の場合は
顔料とはやや異なる特徴を持っているのが注目に値する点です。

染料の場合、水や油に溶けてしまうという性質を持っているのが最も大きな特徴となっています。

それゆえにこそ、染料は紙や布などの繊維の間に色材がしみ込むことによって
染めるという性質を持っていると言えるのです。

布に染める

そのように紙や布の繊維の間にしみ込んでいって染めるという性質があるため、
こすれに強いという特徴があるのが染料であるとも言われています。

例えば、綿などの素材の生地の繊維の間にしっかりと浸透した形で染め上げることも可能であるのです。

そのため、布にしっかりと着色はしますがこすれには大変強く、こすれが原因となって
インクが剥がれてしまうといった心配をする必要がありません。

さらに、染料は顔料と違って、染める際に多少にじむという性質も持っているため
そのような性質を上手く利用することによって、美しく鮮やかな色合いの作品に
仕上げることが可能になると言えるでしょう。

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